ドイツ西部の街、ケルンから時々出かける旅の
記録。ケルンに来る前に住んでいたベルリンから出かけた旅の思い出も入っています。 このブログは「離れ」です。 「母屋」はこちらです。 「今のベルリンのお天気は?」 コメント、リンク、トラックバック歓迎ですが、特定の販売サイトへの誘導や本文の内容と全く関係ないものは削除させて頂くことがありますのでご了承下さい。 カテゴリ
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年明け早々、かわいがっていた親戚のコが年末年始にパリに来ていると いうのでそれじゃワタシも行ってみようか、と二日の朝から出かけました。 ケルンはドイツでもかなり西に寄った街なのでドイツ国内のベルリンに 行くよりもフランスのパリの方が近いくらいなのです。 (ケルンからベルリンは475km、パリは405km!) 列車でもケルンからは特急タリス・Thalysというのが出ていて ブリュッセルを経由して4時間あまりでパリ北駅に着くらしいのですが、 探したら格安航空会社のジャーマンウィングス・germanwingsの方が 安かったので飛行機で行くことにしました・・・・が。 朝7時に発つ便。ってことはその1時間以上前にケルン=ボン空港に 着いていなければならなくて、そのためには・・・逆算して・・・ ・・・4時起きですか。 この時点でちょっと萎えましたが、なにしろ私の永遠のアコガレ、花のパリ。 有名ブランドにはまるっきり縁がないものの、街を行く人々を見るだけでも 楽しいところ。去年、相方を連れて行って以来ですが、せっかく近所(?)に 引っ越して来たことだし、とりあえず行っとこうかね。でも年末年始あたりから どうものどの調子が・・・。 ともかくパリに着きました。空港からロワシービュスという市内直行バスで オペラまで行きます。街の中心に行くまでの風景は・・・え、こんな?! 普通こんなとこ、パリですってわざわざ紹介されないですもん。 でもね、街の中心をちょっと離れると、わりと普通の街の風景で、ドイツや うっかりすると日本ともあんまり変わらない感じで妙に安心するっていうか。 でもパリっていえばやっぱり・・・ 朝日に輝くオペラ座です。バスで着いた朝9時ぐらいの風景。 とりあえずネットで一泊だけ予約した17区、凱旋門からもほど近い プチホテルに行って、そこにすでに泊まっている従弟半(イトコハン =従姉の子供)と再会。一緒にぷらぷら歩いて、凱旋門に行く途中の 手頃なカフェで寄り道。7ユーロの朝食セットを頼みました。 コーヒーとオレンジジュースとバター付きバゲットにブルーベリージャム、 それにヴィエノワズリーという菓子パン、ペストリー風のクロワッサン。 フランス風なコンチネンタル朝食です。このカフェの隣にパン屋さんがあって 「2006年のベスト・バゲット賞獲得」なんて看板が出てたのですが、私が 朝食セットを注文したらウェイトレスの南欧美人があわてて隣にパンを買いに いって、出てきたバター付きバゲットはやっぱり美味しい! ともあれ、そんなこんなで小腹は満たしたけれど、相変わらずのどが ヒリヒリ、なにかを飲み込むたびにピリッとくるのは非常にマズイ感じです。 ま、せっかくのパリ、特別大事な用事も予定もないし、のんびりうろうろしよう、 と思ったのでした。 とりあえずオペラの近くのデパートへ。そこでイトコハンとは一旦解散。 見たいモノが違うときは迷わずさっぱりこうします。 お互いにあとで「あれが見たかったのに」にならないので精神衛生上もヨシ。 私はドイツにはない雰囲気のフェミニンなパーツの連なった可愛いネックレスを 買い、イトコハンは「会社に着ていけるコートとマフラー」を買いました。 そのあとはまた市内で見たいところが違ったので「また夕方、ケータイで連絡 取り合ってどこかで会おう」と言って解散。 私はまっすぐマレ地区へ。このあたりには可愛らしいモノを売るお店がたくさん あってゆっくり見るには一人の時に限ります。 このあたりなんです。 そしてウロウロしていて偶然見つけ、お手洗いだけ拝借するつもり(!)でフラリと 立ち寄ったカルナヴァレ歴史博物館。パリの歴史が絵画や調度品でわかる ステキな博物館でした。 しかも入場無料!パリ市、太っ腹!Vive la France!(フランス万歳!) 見始めたらキリがないほどの展示品の数々、もともとはお城だったところを 改築しているとかで建物からして豪華で贅沢な博物館です。 その中にあった「失われた時を求めて」のマルセル・プルーストの部屋の再現。 ・・・はい、すみません。私は読んでいません。 高校生までガリ勉・秀才くんタイプで押し通し、哲学にハマりかけたという そんなこんなしているうちに風邪っぽいのがどんどん悪化。 のどは相変わらず焼け火ばしでつつかれたようなヒリヒリ具合。 こういう時に美味しいものは・・・そうだ、アラビア風ミントティーだっ! というわけでメトロを乗り継ぎ、5区にあるアラブ世界研究所へ。 アラブに関連する本や美しいアラビア習字のポストカードなんかも売っている ブックショップやミュージアムも入っていて、またアラビア語の語学講座も 行われているようです。5〜6年前に来た時には入り口でそんなに厳しいゲート 検査なんかなかったと思うのですが、こういうご時世ですからね、カフェに行くだけ でもゲートを通って、荷物をレントゲンにかけさせられて空港並みでした。 ここは屋上にテラスレストランもあったと記憶していますが、寒いので今回は 一階のこじんまりしたカフェでミントティーだけ。大学に近いあたりで、なんとなく 知的な人がたくさんいて、フランス語やらアラビア語やらでケンケンガクガク議論して いたりして、地味だけど好きなスポットです。 緑茶にミントを入れてうんと甘ーくしたアラブ風のミントティー。 甘いのとすっきりしたミントでのどがさっぱりするかなぁ、と期待したけれど、 甘いお茶でものどにつかえてザラザラ。ダメだこりゃ。 イトコハンにケータイからメールを打ちました。 「もうダメ。一緒にごはん食べたかったけど無理。悪いけどホテルに帰ります。」 イトコハンは翌日の朝の便でもう東京に戻ると行っていたので、一緒に食事を するとすればその晩しかなかったのですが、どこかレストランでとなると たっぷり時間をかけてワインなども気長に楽しむのがフランス人。 でもその時の調子ではたとえポタージュスープでも釘が出ているみたいに のどに刺さりそうでした。 ホテルに戻る途中、ホテルの近所で遅くまでやっている個人経営の コンビニみたいなところで冷たくて柔らかいもの、ヨーグルトかなにかを 買おうと寄ったら、「ニーハオ!」と元気に店員のアラブ系のお兄ちゃんに挨拶された ので「アサラーマライクム!(ムスリムの人たちの「こんにちは」)」と返しました。 ・・・えらくビックリされて、でもものすごくうれしそうで、こっちがフランス語が非常に 不自由でしかも半病人だっていうのにいろいろ話しかけられて少々、困惑気味。 いやはやクチは災い(?)のもと(笑)。でもヨーグルトを食べるのに小ちゃいスプーン をおまけにくれたからいいや。(日本なら当たり前のサービスだけど、こういうのも 言わないとくれないんだよね、ヨーロッパでは・・・。) そのコンビニもどきの隣くらいに「パンと菓子職人の店」というのがあり、 そうだ、ケーキも買って帰ろ、と入って、美味しそうなケーキがいろいろ 並んでいた中からとろりとしてのどに優しそうな「クレーム・ブリュレ」を選びました。 アルミの薄いお皿に入れて焼いてあって、カラメルがたっぷり。 2ユーロしなかったけど、濃厚な卵とクリーム味!んまいっっ! こういうのまできっちり美味しいところがダテにフランスじゃないんだよな〜。 ホテルの部屋に戻り、テレビでフランス語吹き替えの「アイス・エイジ」を見ながら、 ヨーグルトとクレーム・ブリュレを食べて、あとはバスタブに乾燥防止用に水を張り、 暖房をガンガンに効かせて爆睡しました・・・。
by akberlin2
| 2007-01-08 02:34
| Paris
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